病院ブログ

ヘルスケアタウンミーティングについて
2018.09.12
 上天草総合病院では、病院理念として「信頼される地域医療」を
掲げております。
 地域住民の皆様に、上天草総合病院を身近に感じていただき、
住民の皆様に信頼される病院を目指すべく、本年度から始まった
企画としてタウンミーティングを開催させて頂くことと致しました。
開催の目的は、地域住民と直接対話をする場・機会を設け、
上天草総合病院における医療の現状を住民の皆様に知っていただき
(当院各部署の紹介や当院で行っている取り組みその他)、
ご理解を賜りながら、医療の質の向上を図り、地域住民に信頼される
病院を目指す、つまり当院の病院理念である「信頼される地域医療」を
実践することです。地域住民の皆様のご意見・ご要望・ご質問を
お伺いして、地域での問題点・ニーズを把握し、病院運営に反映し、
地域包括ケアシステムに病院として貢献することができれば、と考えました。
 これまで、2018年7月25日に龍ヶ岳町、8月22日に姫戸町において
開催させていただきました。多くの住民の皆様にご参加頂き、
心より感謝と御礼を申し上げます。当院の治療診療の現状、
各部署の紹介(龍ヶ岳町では、看護部・リハビリテーション部門・
透析室の紹介、姫戸町では、検査部・放射線科・地域医療支援課の紹介)
をした後、5~6つの小グループに分かれて討論・座談会を行ない、
住民の皆様から貴重なご意見並びにアンケートを多数頂きました。
今後の病院運営改善へ役立てて参りたいと存じます。
 地域の病院にとって、医療人材確保、地域医療構想など病院を
取り巻く環境は厳しいものがございますが、地域自治体病院として、
その使命を果たすべく、職員一同、今後も地域医療に貢献して
行きたいと存じます。

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 今後、9月19日に松島町、10月24日に大矢野町において、
タウンミーティングを開催する予定です。皆様方のご意見・
ご要望・ご質問を賜ることができればと思っております。
また、今年度中に各地区(龍ヶ岳、姫戸、松島、大矢野)において、
第2回目のタウンミーティングを開催し、1回目同様に、当院の
現状報告、各部署紹介、グループ座談会に加えまして、
1回目に各地区で宿題としてお預かりした問題点その他につきまして、
ご回答の場を設けさせていただけると幸いです。
今後も地域住民の皆様に信頼される病院を目指して職員一丸となって
尽力致したいと存じます。
 今後とも上天草総合病院をどうぞよろしくお願い申し上げます。

                             (T.W)
禁煙外来を始めました
2018.08.22
最近、厚生労働省研究班が、たばこの害による2015年度の
総損失額は医療費を含めて2兆500億円に上るとの報告をしたとの
報道がありました(税収、たばこ産業の利益等のプラスの経済的
影響2.8兆円、喫煙による経済損失4.3兆円)。この損失には
医療費、介護費用、火災等による損害を含んでいます。
たばこが、がんや慢性閉塞性肺疾患(以前は肺気腫と呼んでいました)
動脈硬化性疾患(脳卒中や心筋梗塞等々)など様々な疾患の原因になる
ことはみなさんご存知と思いますが、それに加えて火災による損害、
吸い殻の処理に掛かる費用も莫大なものです。また、この統計には
含まれていないようですが通院のために仕事を休むことによる
生産性低下、交通費もばかになりません。
 近年は加熱式たばこがあたかも身体によいように宣伝されており
利用者が増加しています。確かに有害物質は燃焼式たばこに比べて
少ないのですが燃焼式たばこより害が少ないという科学的証拠は
ありませんので、過信しない方が無難です。
 最近、受動喫煙が大きく取り上げられてるようになっていました。
公共の場所では喫煙できなくなってきていますね。日本では受動喫煙に
よって年間1万5千人が死亡しているというショッキングな報告もあります。
 たばこ税はじわじわと増税されていますので、売れ筋のたばこは最近では
1箱420~460円くらい、1日1箱吸うと年間15万円以上が煙になることになります。
 ある統計では喫煙者の4人に1人はタバコを止めたいと考えているそうですが、
そのことはいかに禁煙が難しいかを物語っていると思われます。
現在、喫煙習慣はニコチン依存症ととらえられており、依存性、習慣性の
強いニコチンから逃れられなくなっている”病気”だと考えられています。
 禁煙外来は、そのようなニコチン依存症の”患者さん”が無理なく禁煙
できるようにお手伝いする場所です。よく話し合った上で最適な禁煙方法を
提案し、3ヶ月ほどの治療を行います。その間に5回通院するとしても
使用する薬にもよりますが、自己負担が3割の人の費用は
合計1万3千円~2万円程度です。年間15万円以上の出費より
随分お得ですね。
 たばこを止めたいけど1人で禁煙する自身がない方はご相談下さい。

予約診療:金曜日 13時00分から14時00分まで
     必ず事前に問い合わせをお願いいたします。

                            (T.M)
尺八&ギターコンサートと感染症学術講演会
2018.08.16

89日当院6階講堂で元国立感染症研究所室長、
現・岡山県環境保健センター所長である岸本寿男先生をお招きし、
尺八&ギターコンサートと感染症学術講演会が行われました。

 「性感染症のトピックと対策~梅毒流行は何故起こり、
どうすれば抑えられるのか!?」という演題で感染症学術講演会が行われ、
院外からも多くの参加がありました。
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 クラミジア、HIV感染症・エイズ、梅毒などの話や、岡山県で行った

感染防止対策の取組について具体的な例などがあり、大変わかりやすいものでした。

 また、梅毒は全国的に増加していて熊本県の増加率はワースト上位にあるという
驚くデータもありました。

 岸本先生は、尺八の演奏者でもあり、ジャズギター奏者の蓮見昭夫氏とともに
「時代とジャンルを超えた尺八の詩人」と題して講演会の前にコンサート公演もありました。

 石でできた尺八は重く演奏するのはとても大変だそうですが、
その澄んだ静かな音色は演奏された「もののけ姫」の世界にいざなうものでした。
また、「五木の子守歌」は、聴きに来られた方々も一緒に曲に合わせて手拍子を
とったり歌ったりと盛り上がりました。
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ギターの力強い演奏と尺八の奏でる優しい音色が織りなすコンサートは、
ゆったりと時間が流れるような心地よい素晴らしいものでした。

                                                         (T.K)

病院創立54周年を迎えて
2018.07.18
 昭和39年7月1日に70床からの出発。数えて54年を迎えられることは、
大変喜ばしいことです。また、先人の方々には、敬意を表すとともに感謝、
感謝の言葉しかありません。
 天草大水害の被災、公営企業法全部適用の受入れ等幾多の困難を乗り越え現在が
あると思います。平成3年に195床で新たに船出をし、築27年を経ているところです。
 旧病院で27年、現在の病院で27年が経過、何がしかの古を感じさせる節目の
年ではないでしょうか。上天草市の最南端に位置し、54年もの齢を重ね地域の人たちに
とっては、なくてはならない、かけがえのない病院です。
 医師をはじめ、看護師、薬剤師、病棟助手等々全てのスタッフが一丸となり病院を
支えています。もちろん、ご利用頂いている地域の方たちの理解、強力あっての
病院だと感謝しているところです。
 これからも地域のために、そして地域に愛され続ける病院でありたいと思うところです。
 未来永劫に亘り地域に貢献できる病院、創立100周年の良き日をむかえられるようにと
願っています。
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                                                                                                                             (T.O)
平成30年度 第1回上天草総合病院地域連携会議を開催して
2018.06.28
 本年度最初の上天草総合病院地域連携会議を6月21日の19時より当院6階講堂にて
開催させていただきました。今回は、大矢野・松島地区の開業医の先生、
訪問看護スタッフ、施設職員、介護支援専門員、薬剤師など多職種の22名と、
当院スタッフ24名の合計46名の参加がありました。
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 内容は、「看取りについて」と題して脇田病院長より、超高齢社会の対応に向け
厚生労働省から公表された「腎性の最終段階における医療の決定プロセス関する
ガイドライン」を取り組むために、看取りをめぐる状況と、その場所(在宅・施設・病院)
に応じた看取りの現状を様々なデータを示していただきながら発表がありました。
高齢化については全国平均よりも20~40年も先を行っている地域ではあるが、
上天草ならではの地域包括ケアシステムの構築のためにも、鍵となる多職種連携を推進し、
高齢者に優しいチーム医療を実現して、自宅で最後まで自分らしく
「生きる」ことの支援と、患者さんの物語に寄り添うことのできるように・
患者さんに良く生きていただけるように支援することが大切と結んでくださいました。
 また、中村医院院長の中村修先生からも、天草在宅医療介護連携推進事業の一環として
作成された「私のノート」の紹介がありました。エンディングノートの天草版と
なるわけですが、腎性の最終段階をどう過ごし、その思いを家族等へどう伝えるかを
「私の歩んできた人生」「私が受けたい医療介護」「私の財産について」
「私の葬儀・お墓について」の章で分かりやすくまとめてありました。
もちろん人の気持ちは変わるので変更や付け足しも可能とのことでした。
医療や介護の場においても、患者・利用者の思いを汲み取り理解しやすくなりますので、
今後普及していくことが期待されます。
 質疑応答では、看取りにおける意志同意書作成においての対応者とタイミングについて
(今後検討して取組予定)。ここ数年の実際の在宅看取り件数(年間3例→1例と減少)。
施設でも看取りへの対応を取り組んではいるが、家族も最後は病院を希望されるので
受入は可能か?(当面は現状通り受け入れとなるだろうが、在宅医療ネットワーク
システムなどが構築されれば在宅等での看取りの理解も進むのではないか)。
などの意見がありました。
 平成28年8月の地域包括ケア病棟開設を機に始まったこの会議も今回で
9回目になりました。病院の有効利用と、切れ目のない在宅医療・在宅介護との
連携推進が、本会議の目的になります。地域包括ケアシステムの構築と、理想である
「時々入院、ほぼ在宅」の実現に向けてすこしでも貢献していければと思っています。
                                 (Y.T)

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